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「ただ茫然と立ち尽くす…」 お寺マイニチ12月30日(7時35分頃)

作品集発売に向けて九州のみなさん数名とやり取りをしている。昔、「故郷の訛り懐かし停車場の〜」の続きに、なぜか「ながながし夜をひとりかもねむ」と続けてしまう癖があったけれど、それはさておき九州のみんなと話すのはやはりうれしい。年明けからはさらにいろいろ動きが出ると思う。わくわくのあまりあんまりお正月が来るイメージがなくて年賀状もしめ飾りも買うのを忘れていた。早く買わなければ。
そんな僕をよそに世間は正月モード。今朝は少しわびしい風景を見た。
あるコーヒーチェーン店。独りシャッターの閉まった店の前で立ち尽くす初老の男性。朝の散歩の途中と思しき服装でただただ立っている。想像するに彼は毎朝このカフェでコーヒーを飲む、または朝食とると決めていて、今朝もそのつもりでやってきて店が閉まっているという現状に打ちひしがれているといった感じ。
現実を受け入れられず、さらに受け入れようにもその後の修正案が浮かばずに彼は静かに静止しつづけているのだろう。張り紙がしてあるわけでもないただの味気ないシャッターに、不自然に近づいた状態で彼は、しばし呆然と立ち尽くしていた。
数分後、彼はゆっくりと振り返り、とぼとぼと歩き始めた。駅の近くの店舗であれば開いているんじゃないだろうか。でも彼は駅とは反対の方角に歩いて行ってしまった。家でコーヒーを入れ、パンを焼いて食べるんだろうか。彼にとっては年末はあんまりはしゃげる時期ではないらしい。その後ろ姿は
「コーヒー入れますよ。うちにきませんか?」
と思わず声をかけてしまいそうなくらいに寒そうで小さく見えた。
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